2014年11月28日金曜日

ほぼ竣工

茅葺の古民家の改修がほぼ竣工に近づきました。
あとは薪ボイラーの到着を待つばかり。

泥モルタルのキッチンも良い具合にひび割れもでき、土間の真ん中にドスンと構えています。
棚板も杉で優しい表情。

その向こうの居間の床はモルタル仕上げ。
グレーのグラデーションが美しいこと。

古い建具を元に戻すと家が急に息を吹き返したように感じました。


そしてこれは新しく作った五右衛門風呂。こんなにかわいらしい色の五右衛門風呂は見たことありません。ピンクも黄色も土の色。

2014年11月21日金曜日

週末は「私はストーブだ!」

明日11月22日(土)と23日(日)に府中市にある羽高湖サン・スポーツランドで「私はストーブだ」というイベントがあります。

手作り薪ストーブのコンテストやワークショップ、そして出展するお店では薪や炭で調理された料理が並びます。

田舎に暮らしていると、薪で暖をとったり、料理をしている人がたくさんいて、そんな人たちの暮らしっぷりはとても刺激的で、生きる強さと楽しさを感じるのです。


先日の「つむじ秋市」と同じように、このイベントでも配置計画を考えました。
会場はこんな感じで、野球もできるほど広くて気持ちのよい場所。











真ん中の火を囲んでテントとステージが並びます。
インディアンの集まりのような、アラスカのイヌイットのような、ジプシーたちのサーカス団のような、小学生のときにやったキャンプファイヤーのような、そんなことをイメージしています。

さてどうなるか。



2014年11月20日木曜日

さまざまな蜂の巣

先日地鎮祭を終えた住宅の解体が進み、躯体が姿を見せてきました。
躯体を見ると心踊り、ぼくの計画している空間がうまく施工できるかどうか、構造的には大丈夫だろうか、どのように古いものを残そうかなどいろんなことが頭をめぐり興奮するのですが・・・今日はそれよりもこのさまざまな蜂の巣の姿に驚かされました。

一つの住宅の天井裏にこんなにたくさんの蜂の巣が隠されているとは。
この巣で生まれ、育ち、旅立った蜂たちはかなりの数なのでしょう。


黒ずんでいて形が整っていないのは途中で放棄したから?



下側だけが崩れている。



筋交いを挟み込むように作られた蜂の巣。



もっとも状態の良い蜂の巣。
このひとつだけは残すことにしました。



泥か、モルタルを投げつけたような小さな蜂の巣。
蜂の種類が違うのでしょうか?

蜂の巣は蜂たちの家であり、集合住宅でもあり、生き物はみんなそれぞれの場所で生きているのだなあと実感しました。
なるべくお互い邪魔をしないように。

2014年11月9日日曜日

地鎮祭と見学ツアー

大安だった11月7日、見積もりを始めて5ヶ月が過ぎようとしている住宅がついに地鎮祭を迎えることができました。
地鎮祭ではあるのですが、この住宅は新築ではなく躯体を残したままほぼスケルトンにリフォームするので安全祈願祭のようなもの。
普通は更地に神棚を建てるのですが、今回は玄関先に神棚を建てみんなで神様に手を合わせました。

今年中に内部を骨組みだけにして、家の傾きを直すというスケジュールで進んでいく予定です。



そして古民家の再生の現場には何とバスで見学ツアーの方がこられました。

中古の住宅を購入してリフォームするか、今ある古い住宅をリフォームするか、それとも新しく建てるのかなど、それぞれの方々がいろんな方法を検討されているようでした。

この現場は古民家のリフォームというちょっと特殊な例ではあるのですが、こんなこともできるのだという参考になったのではないでしょうか。






















リフォームすることは新築ではできない面白みや可能性がたくさん溢れています。
その分、設計も難しいのですがそこは腕の見せ所。

地方都市でも田舎でもこれからはリフォームするという選択が増えてくると思われます。
古い家を甦らせる手助けがたくさんできますように。

小さな疑問も大きな夢もどうぞご相談ください!

2014年11月7日金曜日

菌を放つ

前回紹介しました浄化槽に菌が放たれました。
この砂利の上にムシロを敷き、そこにも菌がびっしりと繁殖して汚れた水を処理してくれるそうです。

菌の力!

先日噴火した御嶽山の山小屋にもこの浄化槽が設置されているそうなのですが、今は2mもの火山灰に埋まってしまっているとか。

京都から日本バイオテクノの方に指導に来ていただいたのですが、施工チームははじめての経験なので不思議だらけ。
みなさん興味津々で動いていただきました。

見ている方はちょっと心配・・・。


これがその菌です。

現場に着くと牛乳が4本置いてあって、誰が買ってきたのだろうかと不思議に思っていましたら、菌を活性させるために入れるための牛乳だったのでした。
これからは米のとぎ汁が菌たちの一番の栄養になるそうです。
ぼくは大学で農学部に所属していたので、浄化槽の仕組み、菌の話を聞いていると授業を思い出して大変興味深いものでした。