2015年5月28日木曜日

今更ながらご報告

このブログでも以前紹介した「はちみつハウス」、何を隠そう、いえ何も隠すことはないのですがアトリエ アーキツリーの事務所兼自宅なのでした。
今年の2月ごろから改修工事を始め4月には何とか使える状態になり、引越してからも工事は続いてもうすぐ2ヶ月が過ぎようとしています。
ここ最近になってやっと少し落ち着いてきたかなという状況なので今更ですがご報告。

そうなのです、アトリエ アーキツリーは4月より福山市から尾道市の向島へ拠点を移したのです!

ここ向島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島ではありますが、しまなみ海道の本州側から一つ目の島で橋で渡れば20秒、フェリーで渡っても5分、泳いでも渡れるくらいの目と鼻の先にあるのです。
尾道からの距離はほんの200mという近さ、まるでヴェネツィアのようにフェリーに乗り現場へ通うという生活ができるのです。



築90年のとても広い民家の1Fを事務所スペースとして使っているのですが、ここにはときどきたくさんのこどもたちが集まることもあるので、いつでも移動できるようにテーブルと椅子とPC、最小限の資料だけを置いて仕事をしています。
ときには縁側座ってみたり、本棚のベンチに腰掛けたり、新しい仕事のスタイルに挑戦中。

これはパーティーで使った長さ3.3mの合板をテーブルにした場合。
厚みが薄い上、長いのでびょんびょんとしなり落ち着かず。
しかしこの薄さは美しい。



これはこどもたちが床に座ってレッスンをした後、そのまま使ってみたけれど腰が痛くなりすぐに断念。
庭への目線の広がりは気持ちよい。



これは一番お気に入り、畳一枚分の板をL字型に並べた状態。



GWにはクラリネットとバイオリンとダンサーの方が来てこんなライブもやりました。



というように、とても楽しく、のびのびと、いきいきとかつエキサイティングに島での活動をはじめています。

お近くにお越しの際はサイクリングの途中にでも、釣りの帰りにでも寄ってみてください。
場所はこちらです。



722-0073広島県尾道市向島町1943

2015年5月26日火曜日

新旧の交わり

着工から半年以上、設計を始めたのは去年の1月、新築よりも長く時間がかかってしまっている因島の2世帯住宅、ついに竣工間近になりました。

埋め立てられた土地なので地盤の沈下もあり、その対策として家全体をジャッキアップして既存の基礎の下に杭を打ち込んでまっすぐ起こしたのですが、それでも長年の家の傾きがひどく、水平垂直を整えるのにかなり苦労したようです。
大工さん泣かせ。

しかしそのおかげで文字通りの<新築そっくりさん>に生まれ変わりました。
この古い梁が見えていなければ改修だとは思えないかもしれません。



真ん中のバーは物干し用です。
2Fの天井を取っ払い高くしたのでそこにスペースが生まれています。
日当たりも風通しも良いので洗濯物はよく乾くでしょう。



柱は細く頼りなかったので12cm角の新しいものに取り替えました。



白い壁に吸い込まれそう。
若干くらっとしてしまいます。



ロフト部分。
左のバッテンは補強です。


ちなみにこの現場へはこんな風景を見ながら爽快に通っているのです。
瀬戸内万歳!