2013年5月24日金曜日

ああここもだ

蓋を開けるとあらららら・・・。

たぶん扉を付け替えたのでしょう。先に扉が腐ってしまったのか、それとも壁が壊れたのかは分かりませんが、壁の中の間柱はシロアリにやられてすっかすかです。 扉を小さくした部分の隙間には新たな材を差し込んであるのですが、なんともいい加減なお仕事で。
なんと壁がたわんでいます。
そしてこちらは屋根崩壊、雨漏りぴちゃぴちゃ。
屋根の上に登ってみると、樋はつまり、勾配はなく、水が溜まっている状態。そして片方の縦樋は増築された壁の中に隠されてしまっている。
月日を考えると仕方がないのかとも思うのですが。













しかししかし、何とかしてあげたいですね。こんな建物でも丁寧に手を入れてあげれば甦るものです。一般世間からは見捨てられたような建物でも、ゆっくりと息はしているはず。応急処置で適当に処置されたので、時間が経つとやっぱりそこがまた痛んでくる。家も体も機械もモノも同じなのですね。

壊して新しいものをつくるだけではないやり方というのがいろんなところで実践されています。そこからきっと何かが生まれてきます。今はそんな時代。


2013年5月13日月曜日

ジッソク!

雨の中のジッソク(実測)!
誰もいない古い建物をひとりで実測するのは結構怖いのです。床はふかふかして抜けるんじゃないかと心配だし、天井裏を除けば誰かが潜んでいるんじゃないかと懐中電灯を持つ手は震えるし、トイレなんて吸い込まれてしまいそうで怖い怖い。あれっ、汲取式?あと一歩が踏み込めずよく確認できなかった。

静けさの中でひとつひとつ寸法を測ってると頭の中にはだんだんとイメージが膨らんできて楽しいのですが、イメージと同時に現実的な問題も見えてきて困った顔になってしまうのも事実なんですよ。

雨の音がしとしと、部屋の中なのによく聞こえるなあと思ったら、やっぱり雨漏りしてました。看板建築の屋根部分、ちょうど瓦屋根との取り合い部分からしとしとぴっちゃんと。あっちゃ〜、こりゃ大変だ。















しかししかしそんな問題なんのその、今回のプロジェクトはとってもわくわくする計画なんです。場所は尾道、それはそれは古くて小さな建物を仲間を募ってお店に改修しようというもの。東京から福山に帰ってきて、ぼくがこれからやりたいと思ってる建築のひとつの実験にもなりそう。古いものを治すということも、仲間で治すということも、そしてエネルギーについても。

春らんらん。