2015年1月13日火曜日

小屋組に痺れる

2015年は因島と向島というしまなみの2つの島から仕事が始まります。

因島では築40年の住宅のスケルトンリフォーム。地盤の沈下により傾いた家を元に戻し、内壁はほぼすべて取り払って柱だけの状態にし、間取りも変更して、キッチン、お風呂などの設備類も総取っ替えします。
古い家を壊して新築することは簡単ですが、こうして思い出の詰まって家をリフォームして甦らせる面白さが木造にはあるのです。

そして向島では、国の重要文化財「吉原家住宅」にも劣らないくらいの小屋組を持った住宅の改修が始まります。外観は瓦を吹き替えたり、壁を塗り直したりされているので何の変哲も無い住宅に見えるのですが、その2階の天井を見上げて驚くこと。これを組み上げた職人さんたちの誇らしげな顔が見えてくるようです。



かつては蚕を育てたり、農作業をするために使われていた2F部分を今の生活に合わせ広〜いLDKに変身させます。

ご興味のある方は是非とも見学+お手伝いに来てみてください。

どちらも3月竣工予定です。


2015年1月8日木曜日

2015、幅広く

因島の家へ行くと、ちょうどテラスにする屋根部分を解体したところで、空がきれいに見えました。
年末に金沢の21世紀美術館で見たジェームス・タレルの部屋のように。

壁だけで切り取られた空はとても美しいです。
できることならこのまま屋根もないほうが・・・なんて妄想しながら。



赤いテープの貼られた柱は取れない柱。
黄色いテープはできるなら取りたくない柱、緑のテープは取っても問題ない柱。

解体してみなきゃわからない部分もあるのです。
さて、頭をもうひと捻りしなければいけません。




コンクリートブロックに乗っかっていた通し柱も無事に補強されていて安心しました。

























2015年、はじまりました。
今年はさらに幅を広げ、ぼくがやるべきこと、やりたいことをどんどんと動かしていきたいと考えています。

そしてこの瀬戸内文化圏がもっとすばらしく、もっとたのしくなりますように力を発揮したいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。