2014年8月29日金曜日

天幕の聖地へ

まるで梅雨のようなさえない天気の続く今年の8月、予報を眺め、雨の降らない日を狙って天幕の下へ佇みに行ってきました。
ここ瀬戸内にはそれは見事な天幕で覆われた空間が2カ所もあるのです。

ひとつは宮島の厳島神社への続く参道。

そしてもうひとつは四国はさぬきの金刀比羅神社へ上るあの長い階段の参道。

この2カ所以外にこれほどまで美しい天幕の広がる空間は日本では他にないのではないでしょうか。
もし知っている方がいらっしゃったら教えていただきたいです。























宮島は残念ながらあいにくの雨模様、雨の降る日には天幕はたたまれてしまいます。
建物と建物の間に渡されたワイヤーに沿って天幕がかかる姿は圧巻なのですが・・・。
ただひとつ、かかってました。

























そして金比羅。
曇り空ではあったものの天幕健在!
ほとんどの人はこの覆われた空間には気付かず、ただ階段を上ることに必死になっていますがこの天幕があるからこそ、金比羅の参道は劇的なのです。

一緒に行った4人のこどもたちもはりきって、凹むことなく本殿まで上りきりました。


そしておまけにもうひとつ。
これは尾道U2前の天幕。
よくぞここに天幕を広げてくれましたと感謝。























天幕についてはぼくの恩師である鈴木恂先生の『天TENT MAKU幕』を是非ご覧下さい。
ぼくも編集から造本まで協力した渾身の一冊です。

布一枚あれば、どこにでも心地よい空間がつくられるのです。


2014年8月11日月曜日

眺めの良いそうじ

島から瀬戸内の海を眺めながらの大掃除。
ぼくが理事を務めるNPO法人がこの建物の管理を任されることになり、今日は朝から大掃除。
台風一過の青い空、海はまだ風強く波あり。

去年の暮れから尾道市との交渉を始め、何度もプレゼンをしたり、未来への使い方を描いたりしながらやっとここまでこぎ着けました。

ここは大きな公民館のような、小さな学校のような佇まいで、眺望は抜群。
瀬戸内の島を巡っていても眺望が良く、落ち着いて佇める場所というのはなかなかないものなのです。

だからこの建物には島の人も観光の人も、自転車の人も車の人も、日本人も外国人も宇宙人もいろんな人が集って、何かができる場所になるといいなあと夢を描いているのです。

ぼくも管理人として週一回ぐらいのペースで通うことになるかもしれません。

とにかくこれからの楽しみのひとつなのです。
みなさんもぜひ注目していてください。




2014年8月1日金曜日

男らしく豪快なテーブル祝納品!

「男らしく豪快なテーブル」がついに完成したので、神戸まで納品に行ってきました。何しろ天板は1m50cmの正方形で厚みが5cmもあるので男二人で持ち上げるのがやっと、手を滑らせ倒してしまったら板もぼくも傷がついてしまいます。大汗をかきながらやっとのことで無事運び込むことができました。景色の良い、目的の場所へバッチリ設置し、最後の防水ワックスを塗って完了。広い部屋にこの存在感。松ヤニがちょっと出てしまっていますが、普通は家具には使わない松、それも広島県産の自然乾燥材を使って、広島でつくる。建築も地産地消ができると良いです。









 こちらは岡山県西粟倉村の杉の間伐材を使った同じく「男らしく豪快な」本棚。
無塗装の白木状態でまずは使ってもらい、焼け具合を見て塗装をするかどうか決めようと考えています。

木目を塗りつぶさず、黒に塗るのも良いかもと帰りのトラックの中で考えていました。

どちらの材料もこれからのぼくの建築を考える上での挑戦的、実験的な試みのひとつです。
今後の経過が楽しみなのです。

Agio小森山さん、伝統工芸さん、府中家具の腕利き職人さん、ご協力どうもありがとうございました。