2013年12月30日月曜日

2013への感謝、2014への構想

2013年が終わり、もういくつ寝ると2014年を迎えます。
そんな年の瀬に京都、伊勢を訪ねてきました。

クリスマスが終わり、大晦日を迎えるまでのこの時期は街がとても静かで、もちろん日本人の観光客は少なく、外国人の観光客が多く、なかなか不思議な数日なのです。



金閣寺にある当時のトイレです。足下には水が流れています。
それよりもこの屋根を支える木の組み方。柱も一本は竹です。その自由さに楽しくなります。


南禅寺三門。
回廊とロッジア。フィレンツェを思い出します。



都ホテルにある村野さんの桂水園。
こんな和風建築は普通は木だけを使ってつくられるのですが、ここではコンクリートと鉄を木と一緒にまるで知らんぷりでもしてるかのようにさりげなく使っています。これもまた自由なのでした。



そして伊勢。まだ真新しい檜が神宮の森の中で輝いていました。
考えれば考える程に深く分からなくなる、不思議な場所です。


2013年、どうもありがとうございました。
2014年、やりたいことは全てやるという気持ちで活動していきます。

みなさま、良いお年をお迎えください。
 

2013年12月17日火曜日

ビズー → 石岡邸

また一段と寒さが増してきました。我が家のキッチンのオリーブオイルが固まるのももうすぐでしょう。

さて、14日に尾道のビズーでお話会をしました。お店ができるまでの様子、いっしょにつくった職人さんたちとのつながり、解体ゴミのこと、使った材料、トイレと下水、エネルギーのことなどなど。写真を見ながらお話をしていていると設計者としてこれから考えなければいけない問題を改めて知ることができました。

家のことも料理と同じようにもっと自分で何とか考えてつくれるようになるといいですね。素材をしっかり吟味して、塩はきかるけれど出汁は丁寧にとか。もっともっとぼくにできることがあるはず。




















ビズーで美味しいランチをいただいた後、エネルギー親分のグローイングピース石岡さん、府中の石岡邸へ移動し、韓国のエネルギー事情と薪ストーブイベントの報告を伺いました。



日本は山が豊かで樹がたくさん生えている、だからその樹を間伐して、薪をつくって、それを燃やして暖をとる。という自然な流れで寒い冬を暖かく過ごせる工夫ができるといいなと思って、ぼくもその方法を探っているところです。

話は戻り、ビズーの建物はおそらく80年程前に建てられた木造2階建てです。80年前というと1930年代です。その頃世界では何があったのかと調べてみると・・・。

 1928 ----- 日本で最初の普通選挙、25歳以上の男子全てに選挙権

 1929 ----- 世界大恐慌

 1931 ----- 満州事変

 1933 ----- ナチスがドイツに誕生

 1936 ----- スペイン内戦

とそんな時代をこの建物は過ごしてきたのです。頭が下がります。長生きしてほしいですね。


2013年12月4日水曜日

改修ひとつ完了

10月から始まっていたトイレ周りの改修工事が一段落しました。
トイレといっても、洋式と男性用、それとは別に手洗いがあり、また廊下に面した外壁には出入り口も開けるという盛りだくさんの工事でした。

タイルだった床をフローリングにし、同じくタイルだった腰壁はペンキ塗り、上の壁は珪藻土で仕上げました。
タイルは目地に臭いと汚れがこびり付いて取れなくなってしまいますので、ピカッと改修してしまうことが一番気持ちよいです。

新しくなったことを忘れてしまうくらいに、今までそうであったかのように、すーっと体に馴染んで使っていただけるとうれしいですね。

この住宅では引き続きお風呂周りの改修工事も始まります。
古い建物を今の生活に合わせて使いやすく、明るく、広々と、寒くなく、快適にどんどん改修して生かしていきたいですね。

街中の、村中の住宅を改修しまくりたい気持ちです。