茅葺きの屋根を持つ家の改修工事がついに着工です。
台風8号が南を進んだのでこちらはほとんど影響なく、通り過ぎた後には気持ちのよい風が吹く、そんな日にめでたく着工。
うれしいもんです。
ところが工事をはじめるとそんなに喜んでばかりもいられず、シロアリ問題があっちもこっちも。
柱の外観は大丈夫に見えても叩いてみると中が空っぽの音。
すっからかんに食べられてしまっている柱が1、2、3、・・・。
下の写真の部分は2階の柱を梁だけで受けてしまっているので、構造的にはかなり心配です。
梁の太さもないのでその下には柱の補強が必要です。
現場の醍醐味、これが面白いのです。
新築ではできない、改修ならではの苦労なのですがそこが腕の見せ所、頭のひねり所。
この住宅ではいくつか実験的とも言えるような試みを計画中なのでそれも楽しみです。
下の写真の木材にはベンガラが塗られています。
岡山の吹屋というベンガラの里も近いのでそこからのベンガラなのだろうか、などと妄想をしながら。